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'69 Camaro "Blue Bullet" Restart the project for the first time in 10 years...
約10年ぶりのプロジェクト再始動!’69 Camaro”Blue Bullet"ですが、今回が完成偏となります!
 
試行錯誤と地味な作業の繰り返しの末ようやく完成したエンジンルームに、今回のプロジェクトへの拘りと熱い思いを込めて、最後にオリジナルプレートをリベット・オンしてPROJECT "Blue Bullet"いよいよ完成です!!
 
 
 
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今回のプロジェクトにあたっては、不動の人気車種である’69 Camaroがベース車なだけに、とても難しいチャレンジでしたが、それ故に王道のスタイルを崩してはいけないと思い、直球のドラッグスタイルで勝負してみました。
 
ここ日本でも、またはアメリカでも、人気車種だけに多く目にする機会の多い1st Camaroですが、その中でボク自身がハッとするようなハートに刺さるような車輌に出会えるケースは長年見てきた中でもごく稀で、これは不思議な現実でもあります。。。間違いなくカッコ良いはずの車種が今一カッコ良く見えない。。。??これはただ単に自分が見飽きただけなのか? それとも自分たちが求めるようなフィニッシュを施した車輌に出会えないだけなのか。。。?そんな思いが交錯するなか自分なりの回答を求めて、今回のプロジェクトはスタートしました。
 
作業はどんどん進められ、ある程度完成が見え始めた頃、自分の中で再確認できたことがありました。
それは、やっぱりCamaroはいつの時代もカッコ良く、そしてこれほど王道のスタイルが似合う車種は他にないだろうと。。。但し王道には欠かせない、ノーマルフェンダーに加工なしで目一杯に収まるタイヤサイズと、絶妙の車高加減にも拘りました。
 
近年のオールドアメリカンカーの世界では、レアな車種、希少価値の高い車種にばかり目が奪われがちですが
スタンダード車種ならではの、スタンダード車種にしか表せない、そんなカッコ良さも存在します。
その魅力を存分に際立たせて、更にそのスタンダードなカッコ良さをもっと追求してみたいという思いで作業は進められたのでした。
 
 
 
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特に拘ったのはエンジンルーム。。。見た目の派手さは無いものの、色味のバランスと質感に拘りました。
搭載されるモーターはGM製クレートモーター"ZZ-383" もうご存知の方も多いと思いますが、350ベースのストローカーエンジンでセッティング次第で425HPも発生します!ストリートでは十分過ぎるほどのパワーでありながら、非常に乗り易くてとても良いエンジンです。但し、熱量はそれなりに高いので、ラジエーターやオイルクーラーなどの熱対策は万全に施しておかないとなりません。 
 
 
 
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駆動系。。。このあたりは以前に製作した際に強化済みで今のところ特に不具合も感じられないので、今回の変更は無し。B&M TH-400トランスミッションと組み合わせるデフはオリジナルGM-10ボルトを強化したもので、ファイナルレシオ3.7:1にAuburn Gear L.S.Dという組み合わせ。内部点検したついでにデフカバーも強化タイプのT/Aperformance製に交換しました。
 
 
 
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オーナー様が綺麗なコンディションを長年キープしてくれているおかげで、室内も配線を一部やり直した以外は以前に施した時のままに。。。室内も王道スタイル!今更、変える必要もありません!
 
 
 
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こうして。。。ようやく完成した’69 Camaro "Blue Bullet
正真正銘のStreet&Strip!! 普段はリアタイヤをラジアルに履き替えて軽快に市街地を駆け巡ります。
 
オーナー様からの厚い信頼の元10数年。。。
幾多の仕様変更も施しつつ、コンセプトは一切ブレることなく完成を目指してきた結果、自分としても納得の
1台がここに完成しました!
 
そんな自分達が長年の理想としていた形、Streetで軽快に走れて、Drag Stripでは速く、それでいてCar Showにも出せるクウォリティーを求め、「自分達にとっての王道スタイル"Street&Strip"とはこうだ!」 という答えをとことん突き詰めてみました!
 
去ること2012年12月2日。。。YOKOHAMA HOTROD CUSTOM SHOW にて"BEST AMERICAN CAR"アワード
を光栄にもいただく事ができました。 
 
自分自身がオーナー様と共に長年に渡り、拘り抜いた"王道スタイル"の答えが、これはこれで間違いではなかったという一つの回答がそこで生まれたこと、自分達の一見派手さの無い拘りの部分がきちんと評価されたことが何より嬉しく思います。
 
こうして。。。王道マッスルカーの在るべきスタイルを追求した結果、持てる魅力、機能美が最大限に発揮され、また新しい輝きを放ち、この現代に再び蘇ったということです。
 
 
   SEED RESEARCH